受賞者の声

  • そのぎ茶:玉翠
  • Sonogicha:Tamasui

日本茶大賞 / 農林水産大臣賞

そのぎ茶:玉翠

Q:受賞茶についてご説明ください。受賞茶を作る過程でのエピソードや苦労話などがあれば記載ください。
この度、昨年の《日本茶準大賞》に引き続き念願の《日本茶大賞》を受賞することができ、大変嬉しく思っています。2015年より応募し日本茶大賞を目標とし日々努力を継続した結果、お陰様で7年間連続様々な賞を受賞する事ができました。 
受賞しました『玉翠』は長崎県産そのぎ茶(さえみどり)を使用しました。さえみどりの特徴は甘味と旨味が強く水色も鮮やかなお茶です。この品種のお茶はとてもデリケートで火入(焙煎)にとても気をつかいます。火入をこと細かに行い、香り豊かに仕上げたお茶です。
手間も苦労も多いですが、皆様に「美味しい」と評価頂きました事はとてもありがたく存じます。
商品名『玉翠』の由来は、玉緑茶の玉をとり翡翠(ひすい)宝石の鮮やかな深緑の半透明をイメージして名づけました。
これからも消費者の皆様に喜んでもらえるお茶作りを目指していきたいと思います。

  • 雪ふか極 5号
  • Yukifuka Kiwami Gogou

日本茶大賞 / 農林水産大臣賞

雪ふか極 5号

Q:受賞茶についてご説明ください。受賞茶の作る過程でのエピソードや苦労話などがあれば記載ください。
受賞茶「雪ふか極 5号」は、鹿児島県下で丹念に育てられた茶園より、私自身が1996(平成8)年の品種登録間もない頃から心底魅了された「さえみどり」を主体に数品種について厳選し、それぞれの特徴を活かし丹念に焙煎し仕上げ、冴えた鮮緑色の水色、上品で凛然とした華やかな香り、軽やかな甘味と芳醇で深い旨味、これらが調和するよう合組(ブレンド)した私共の深味選定茶の集大成であります。
私共が最高の美味しさを追求し、生産者と試行錯誤を続けてきた茶づくりが、審査いただいた皆様に認めてもらえたことが何より嬉しく、今後の茶づくりへの大きな自信と励みになります。
「うまい かごしま茶 を世に問う!」を哲学とする私共の責務として、今後も新たな日本茶の指針となるような茶づくりを更に探究して参る所存であります。

  • 八女伝統本玉露「絶品」
  • Yame Dentou Hon Gyokuro “Zeppin"

日本茶大賞 農林水産大臣賞

八女伝統本玉露「絶品」

土からこだわった栽培によって美しい色と最上の香りと最高の旨みのバランスの取れた玉露として、八女伝統本玉露【絶品】が完成されました。
この玉露は私が今まで飲んだ中でも最高に美味しい玉露だと思いました。
日本人でありながら、玉露を飲んだことがない方々がほとんどという現実、玉露の消費が難しい今の時代、この日本の文化でもある玉露のおいしさをたくさんの方に伝えるために日本茶AWARDに出品することを決めました。

  • あさつゆ
  • Asatsuyu

日本茶大賞 / 農林水産大臣賞

あさつゆ

Q:受賞茶についてご説明ください。受賞茶の作る過程でのエピソードや苦労話などがあれば記載ください。
このお茶は、アサツユと言う品種を使用したお茶で旨み、甘みを強調したお茶になります。
アサツユは非常にデリケートな品種ですが、徹底した土づくりそして茶樹つくりを行い、力強く太い芽を造ることで、濃厚な味の茶葉になるよう心掛けています。
新芽に長崎そのぎ地区に伝わる藁掛けの手法を取り入れることで、藁の優しい味わいと香が、このお茶の旨みと甘みをより高めてくれます。
デリケートな品種なだけに苦労も多く、手間もかかりますが、皆さんにもっと美味しいお茶を届けられるよう努力してまいります。

  • 別煎やまぎり「味わいを感じる緑の滴」
  • Bessen Yamagiri「Ajiwaiwokanjiru Midorinosizuku」

日本茶大賞

別煎やまぎり「味わいを感じる緑の滴」

日本茶大賞を受賞した「別煎やまぎり」は長崎県産の蒸し製玉緑茶“そのぎ茶”を用いて、より高品質なお茶を目指して製造しました。また、初めての出品でしたので、挑戦者の気持ちで何かしら評価を頂けるような美味しいお茶を作りたいとの想いで作りました。
まずは審査基準に合うように、生産されたお茶の中から覆いが効いていて、香り・滋味ともに良質なものを選出し、何度も試行錯誤を重ねながら、渋味を抑え、玉緑茶特有のやわらかな旨味が口の中に広がるようなお茶に仕上げました。
結果的にすばらしい仕上がりのお茶にたどり着くことができ、このような大変な栄誉を賜ることができたのは、良質なお茶づくりに励まれている生産農家の皆様と、日頃からご愛飲頂いているお客様のおかげだと思っております。
ご評価頂き、本当に有難く感じております。

  • 八女伝統本玉露(稀)
  • Yamedentohongyokuro(Mare)

日本茶大賞

八女伝統本玉露(稀)

このお茶の特徴は、玉露の熟成というよりも玉露特有の覆い香を残しつつ、新鮮な香り、うま味を引き出すために渋みの少ない品種をブレンドすることで、濃い目に出しても渋みがでにくいことが特徴です。日本茶AWARD2016で3回目の出品です。過去2回の結果を踏まえ、専門家はもとより消費者の方においしいと思っていただくお茶をさぐり、原料を選定しました。

また、平成27年(2015年)12月に八女伝統本玉露が地理的保護制度(GI)にお茶では初めて登録されました。地域と密接につながりのある伝統ある産物が登録されるのですが、2016年に製造した八女伝統本玉露から様々な審査を得て登録ができるようになりました。GIに登録された初年度ということもあり、多くの方に八女茶・八女伝統本玉露を知っていただきたいと思い、玉露を出品しました。

  • 匠(玉露)
  • Takumi(Gyokuro)

日本茶大賞

匠(玉露)

私共が出品いたしました玉露匠につきましては、20年以上前から普通に販売をさせていただいている茶葉ですので、苦労と言ったものはありませんが、私自身玉露は、品評会向けに作られた細よれのつややかな茶葉が良質の玉露とは考えておりません。30日~40日覆いをしてゆっくりと育てられ一芯四葉~五葉まで成長しながらも、茶葉は柔らかく、旨味が凝縮されたものと思っております。

2015年は、4月の後半から異常な高温が続き、茶葉の成長が早く、手摘みの性質上摘み遅れになる可能性の多い年でした。この玉露は、私の叔父である山下茶園にて作られる茶葉で、異常気象の中でも良い時期に収穫できた玉露だと思います。

手摘みの玉露づくりは、1年間の茶農家の親木づくりが大切で、茶農家の皆様のご苦労に感謝したいと思います。

  • 蒸し製玉緑茶
  • Mushiseitamaryokucha

日本茶大賞

蒸し製玉緑茶

このお茶は、天然玉露と称されるアサツユと言う品種を使用したお茶で旨み、甘みを強調したお茶になります。芽吹いた新芽に長崎のそのぎ地区に伝わる藁掛けの手法を取り入れることで、藁掛けの優しい味わいと香りが、アサツユの旨みと甘みをより高めてくれます。この品種は非常にデリケートで、力強い新芽をつくる栽培と柔らかく水分の多い茶葉の製造は非常に難しく、藁掛けの手間など大変ですが、出来上がったお茶を一口飲むとこれまでの苦労が喜びと充実感に変わります。