TOKYO TEA PARTY 2023 イベントのご案内

今年はティーセミナー・トークショーの他に、ワークショップ・番茶談話会など
各受賞茶を中心に今まで以上に日本茶を楽しめる体験型イベントをご用意しています。

1.プラチナ賞受賞茶ティーセミナー   事前申込・事前決済制

日本茶AWARD2023の13部門に出品いただいた538点から一・二次審査を経て選ばれた20点の優れたお茶「プラチナ賞」受賞茶のうち
10点のお茶をコンシェルジュの解説と共に会場内でゆったりと楽しんでいただきます。
20点の受賞茶を茶種・味・香りなどバランス良く2つのグループに分け、
各コースともバラエティ豊かな今年の日本茶をご紹介いたします。お茶は日本茶インストラクターが丁寧にお淹れします。
プラチナ賞アソートセットと連動したAコース10点、Bコース10点のお茶は当日までのお楽しみとなります。
*両コースご参加いただきますと20点のお茶全てをお楽しみいただけます。

■日時とチケット

11月25日(土)
Aコース 13:30 / 16:00 /18:30
Bコース 14:45 / 17:15

11月26日(日)
Aコース 12:15 / 14:45
Bコース 11:00 / 13:30 /16:00

場所 渋谷ヒカリエ/8 COURT

参加費 3500円

定員 各回16名

お申し込みは11月1日からを予定しています。

2.トークショー 「発酵×日本茶」  事前申込・事前決済制

日本茶を愉しむことが日常になっている方や、これから愉しんでみたい方、日本の食と文化に興味を持っている全ての方と共有したいトピックをご用意して、今年もトークイベントを開催いたします。
様々な食品と深い結び付きのある発酵という文化。「発酵×日本茶」という切り口から
今注目の発酵デザイナー 小倉ヒラクさんに日本茶の魅力や愉しみについて伺います。
今年のTOKYO TEA PARTYは、今までよりもさらに多種多様の日本茶が並びますが
後発酵茶が日本茶AWARDの部門になり、発酵と日本茶の関係には今まで以上に注目が注がれています。
みなさま、どうぞふるってご参加ください。

■ゲスト
小倉ヒラク氏
■聞き手
櫻井真也氏

■日時とチケット

11月25日(土) 18:00~19:30
終了時間は前後する場合があります。

場所  渋谷ヒカリエ/8 CUBE 2,3

・会場参加(限定36名様※試飲付き)

 参加費 3500円

 定員 36名

・オンライン配信 1500円(決済後にURLをお伝えします。配信期間1週間)

お申し込みは11月1日からを予定しています。
*当日の様子は後日、編集した一部を、ホームページ上にアーカイブとして残します。

■ゲストプロフィール

小倉ヒラク氏

小倉ヒラク  Hiraku Ogura

『発酵デザイナー。1983年東京生まれ。早稲田大学文学部で文化人類学を学ぶ。
卒業後、東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、
全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開。
山梨の山の中の『発酵ラボ』で菌を愛でながら過ごす。
2020年4月、下北沢に店舗『発酵デパートメント』オープン。
2023年『オッス!食国美味しいにっぽん』(角川書店)発売。』
https://www.instagram.com/hirakuogura/

■聞き手プロフィール

櫻井 真也

櫻井 真也  Shinya Sakurai

株式会社櫻井焙茶研究所 代表取締役/一般社団法人 茶方會 草司

和食料理店「八雲茶寮」、和菓子店「HIGASHIYA」のマネージャーを経て2014年に独立、日本茶の価値観を広げて新しい愉しみ方を提案すべく、東京・南青山に日本茶専門店「櫻井焙茶研究所」を開設。「ロースト」と「ブレンド」を基とし、各地より厳選した日本茶をはじめ、店内でローストした焙じ茶や、国産の自然素材を組み合わせた四季折々のブレンド茶を販売。併設の茶房では、玉露や炒りたての焙じ茶はもちろんのこと、櫻井焙茶研究所ならではのお茶のコースや茶酒などを和菓子とともに愉しめる。一般社団法人 茶方會では、現代における茶の様式を創造し、継承していくための活動として、国内外における呈茶やセミナーを行うほか、メニューの企画・提案、淹れ手の育成などを担う。

www.sakurai-tea.jp

オンライン配信は引き続き、イベントレジストにて受付(販売)をいたします。
配信期間は11月25日18:00から12月15日24:00までとなります。
↓オンライン配信のお申し込みはこちら 1500円

3.ワークショップ「学ぼう!日本茶の選び方」  事前予約・事前決済制

一口に『日本茶』といっても様々な茶種、産地、品種があります。その味わいは多種多様で、豊かな日本茶の世界を広げていると同時に、自分好みのお茶を選ぶのはなかなか難しいという声も。
本ワークショップではそんな皆さんをちょっとだけお手伝い。日本茶AWARD2023にてファインプロダクト賞及び審査員奨励賞に入賞した69点のお茶から、二次審査も担当した魅力的な講師たちがそれぞれの目線でチョイスしたお勧めのお茶を、その選び方からレクチャーします。
そして本ワークショップにご参加いただいた方にはファインプロダクト賞、審査員奨励賞各1つずつと交換できるチケットをプレゼント。講師のお話を聞いた後にはTOKYO TEA PARTYの会場にて、さっそく選び方の実践をしてみましょう!

■日時とチケット

1)11月25日 13:00-14:00、14:45-15:45 講師 多田雅典

2)11月26日 11:10-12:10、12:40-13:40 講師 若林聡子

3)11月26日 14:10-15:10、15:40-16:40 講師 ヴェーグ フローラン

場所  渋谷ヒカリエ/8 CUBE3

参加費 3500円

定員 各回20名

お申し込みは11月1日からを予定しています。

●講師 多田雅典 11月25日 13:00-14:00、14:45-15:45 
「老舗製茶問屋の8代目のお茶の選び方と楽しみ方」

シングルオリジンからオリジナル合組のお茶まで幅広く手掛ける「茶通仙 多田製茶」の
多田雅典さんに、日本茶AWARD2023の審査基準(多田評価軸)と、ファインプロダクト賞・
審査員奨励賞の中からおすすめしたいお茶を選んでいただきました。
そのお茶の選び方や個性・楽しみ方をお話しいただきます。

■講師プロフィール

多田 雅典

多田 雅典  Masanori Tada

多田製茶株式会社 専務取締役
茶通仙 多田製茶の8代目。
日本茶を言語化することで、製造の企画設計から合組(ブレンド)までを手掛ける。
また、飲食店のみならず、ホテルや各種アーティストなど他業種と積極的に協業し、
オリジナル商品の開発やブレンドプロデュースなどを行う。

●若林聡子 11月26日 11:10-12:10、12:40-13:40 
「日本料理の講師のお茶の選び方」

大阪あべの辻調理師専門学校 日本料理講師の若林聡子さんに、
日本茶AWARD2023 ファインプロダクト賞・審査員奨励賞の中から
おすすめしたいお茶(和食と合わせたいお茶)を選んでいただきました。
そのお茶を選んだポイントをお話しいただきます。

■講師プロフィール

若林 聡子

若林 聡子  Satoko Wakabayashi

調理師専門学校 日本料理教授

●講師 ヴェーグ フローラン 11月26日 14:10-15:10、15:40-16:40 
「フランス人初の日本茶インストラクターのお茶の選び方」

シングルオリジンの日本茶と急須の専門店「青鶴茶舗」の店主 ヴェーグ フローランさんに、
ファインプロダクト賞・審査員奨励賞の中からおすすめしたいお茶を選んでいただきました。
そのお茶の個性を見て、選んだポイントをお話しいただきます。

■講師プロフィール

ヴェーグ フローラン

ヴェーグ フローラン

青鶴茶舗 谷中店マネージャー
フランス人初の日本茶インストラクター
商品企画開発責任者

4.番茶談話会  事前予約・事前決済制(一部を除く)

江戸時代に永谷宗円が蒸し緑茶の製法を発明し、それが幕末から明治にかけて全国的に広まった近代茶業。その近代茶業が広まる前から、日本各地には番茶と総称される、その地方それぞれの伝統的な茶づくりがありました。その種類は数百種類ともいわれておりましたが、現在では、名のある番茶産地でさえその作り手は片手で数えるほどしか存在しません。
日本茶AWARDは、日本茶の多様性を再発見し、広げていくことを目的としております。TOKYO TEA PARTY 2023では、この番茶に再び光を当て、西日本各地に残るその番茶の作り手に来ていただき、日本茶の世界を広げるため、番茶談話会を企画しました。

■日時とチケット

日時 11月25日(土)〜11月26日(日)

場所  渋谷ヒカリエ/8 CUBE1,2

参加費 番茶談話会4000円(3〜4種類の番茶お土産付き)、シングル番茶談話1500円(1種類の番茶お土産付き)

定員 番茶談話会:各回40名  シングル番茶談話:各回20名

お申し込みは10月25日からを予定しています。
*11月25日(土)16:00~CUBE1で全種の番茶を販売いたします。(こちらの販売については入場無料)

【番茶談話会 中国四国地方編】
中国・四国地方の茶生産量はそれほど多くありませんが、茶は地域の文化習慣に根ざし、人々の暮らしの中に自然に存在しています。名だたる番茶が今なお数多く存在しているものの地産地消で、遠方に住んでいては簡単に目にする機会がありませんが、その地を訪れると道の駅などに並べられて地元で愛飲する人が多いことがわかります。
そんな遠方から今回ご登壇いただくのは、栄西禅師生誕地岡山県から大釜に刈った茶葉を高くつみあげて煮込む風景が圧巻な美作番茶生産者2名黒坂さんと小林さん、幕末の津和野藩を記録した風景を開発から守り続けた先人たちの息吹が感じられる城下町でお茶のある風景が日本遺産でもある津和野より町を代表する茶園秀翠園の4代目田中さん、お大師様への信仰厚い四国は日本最期の清流四万十川の源流点である津野町で釜炒り茶の伝統を守るために結成された精華ファミリー代表高木さんです。
*3種類の番茶のお土産付きです。

登壇生産者
岡山県美作市 美作番茶 小林芳香園
岡山県美作市 美作番茶 海田園黒坂製茶
島根県津和野町 石州津和野番茶 秀翠園
高知県津野町 津野の番茶 精華ファミリー

【番茶談話会 関西地方編】
茶が伝来した時代、国の中心であった関西各地方に伝わる茶は高僧貴人にまつわる物語に彩られています。かつて多くの歴史人物が各々の新しい茶を発信したであろうこの地で今、茶を作り文化を担っている4名にご登壇いただきます。
京の雅を感じさせるアイコンであるけれど、その定義が謎のベールに包まれているような京番茶を日本緑茶発祥地宇治田原で作っている壱之庄五代目馬場さん。後醍醐天皇が南朝を開いた奈良吉野で天日干し番茶作りの家業を三姉妹で継いだ嘉兵衛から統括の堤さん。世界遺産となった巡礼の道熊野古道の象徴である熊野本宮大社のある本宮町で祖父母の茶畑を継いだ若き生産者倉谷さん。木地師の里三献の茶で知られる政所で昔ながらのお茶作りを守る政所茶縁の会代表山形さんです。
*3種の番茶のお土産付きです。

登壇生産者
京都府 宇治田原 京番茶 協栄製茶 壱之庄
奈良県 吉野大淀 天日干し番茶 嘉兵衛本舗
和歌山 熊野 熊野釜炒り茶 Natsumi Chatsumi
滋賀県 政所 政所平番茶 茶縁むすび(政所茶縁の会)

【番茶談話会 四国後発酵茶編】
タイトル:番茶談話会 四国後発酵茶編
番茶談話会の最後は、世界的に珍しい一部の地域にのみ現存している後発酵茶、国重要無形民俗文化財指定を受けた愛媛の石鎚黒茶と徳島の上勝阿波晩茶が締めます。後発酵茶とは、茶葉に熱を加えることによって酸化を止めた(殺青)後に、カビ・酵母・バクテリアなどの働きで発酵させた茶を言います。ピンとこない方、飲んだことがない方こそ、いらっしゃって下さい。四国発発酵茶3生産地(石鎚黒茶・阿波晩茶・碁石茶)に30年以上フィールドワークに通いつづけている大森正司名誉教授が懇切丁寧に教えて下さいます。ご登壇いただく生産者さんは石鎚黒茶からViseeの篠塚氏、上勝阿波晩茶からKamikatsu-TeaMateの百野氏です。お二人においては、同日個別談話会も設けておりますので、合わせてご参加いただけると、より後発酵茶を身近に感じていただけるかと思います。
※この談話会には石鎚黒茶と阿波晩茶、そしてもう一つ番茶がつきますが、シングル談話会でお渡しする後発酵茶と同じ茶になります。この日両方に参加される方で、お茶がだぶることを望まない方は予めお申し出下さい。当日に限りその場にて別の番茶に変更させていただきます。
*3種の番茶のお土産付きです。

登壇者
徳島県上勝町 上勝阿波晩茶 Kamikatsu-TeaMate
愛媛県西条市 石鎚黒茶 就労継続支援B型事業所Visee
大森正司

■プロフィール

大森正司

大森正司

農学博士 大妻女子大学名誉教授 “お茶博士” 『おいしい「お茶」の教科書 日本茶・中国茶・紅茶・健康茶・ハーブティー』(PHPビジュアル実用BOOKS)、『茶の事典』(朝倉書店)、『お茶の科学「色・香り・味』を生み出す茶葉のひみつ』(ブルーバックス)など茶に関する著書多数。
NPO法人日本茶普及協会理事長、大妻女子大学「お茶大学」校長など歴任。
2021年瑞宝小受受賞。
写真は、碁石茶生産者小笠原家6代目章富さんと。