日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 第4回目

zoomインタビュー集合写真第三四回

2020年10月28日19:00~21:00 開催
聞き手 本間(TOKY0 TEA PARTY 部長)
    竹内(日本茶AWARD 東京事務局)
    奥富(日本茶インストラクター協会東日本ブロック長)

 

●自己紹介(敬称略)

株式会社牛島製茶
株式会社牛島製茶

福岡県八女市 牛島製茶と申します。
大正10年創業 来年(2021年)100周年を迎えます。
店舗は4つ、カタログ通販、ネット通販で小売業を中心に行なってます。
別事業として日本茶カフェ2つ運営しています。
茶畑も3ヘクタール持っていて生産段階から日本茶カフェまで。社内で6次化をてんやわんやでなんとか頑張ってます。今は100周年に向けて、今はいろいろ準備取り組んでいます。
[プラチナ賞受賞] 
  2017 定庵こうき(深蒸し煎茶無被覆以外)

 

柏木茶園
柏木茶園

柏木と申します。神奈川県秦野市でお茶の農家をしています。
先祖代々農家をしています。お茶は祖父の代からで50年弱ほどになります。
家族だけで小さい農家ですが面積的には4ヘクタールほどになります。
日本茶インストラクターとしても活動しています。2年くらい前に乗用型摘採機を導入しまして、乗り回していますし、今日も秋整枝をしていました。
[プラチナ賞受賞] 
 2018 特上煎茶(普通煎茶 無被覆)
 2019 特上煎茶(普通煎茶 露地)

 

清ざね茶園
清ざね茶園

山口です。鹿児島県曽於市にあります。曽於市は大隅半島の付け根にあり、宮崎県との県境近くです。お茶農家で面積は7ヘクタールほどです。荒茶を茶市場に出しています。昭和5年から始め、販売としては、ブランドを3年前に立ち上げて今に至ります。就農して5年目を迎えています。以前は大学卒業後東京で2年間飲食業に携わっていました。
[プラチナ賞受賞]
 2019 姫椿(深蒸し煎茶 露地以外)

 

株式会社鈴木長十商店
株式会社鈴木長十商店

静岡県森町で遠州森のお茶の製造元です。
専務として5代目になります。明治初年に創業。父とともに頑張っています。
今10年目の34歳です。
[プラチナ賞受賞] 
 2019 深蒸しさえみどり(深蒸し煎茶 露地以外)

 

品種茶専門店 心向樹
品種茶専門店 心向樹

心向樹の川口と申します。
荒茶を仕入れ仕上げて販売しています。品種のお茶専門で2016年創業しました。
その前はサラリーマンをしていて、お茶の苗と品種の開発をしていました。そこから数えると、お茶に携わって13年ほどになります。
埼玉県の所沢市で営業しています。カフェもご近所の方に向けてやっています。
[プラチナ賞受賞]
 2018 THE “HARUMIDORI”(普通煎茶無被覆以外)

 

無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)
無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)

コンセプトは「お茶農家だからできること、お茶農家にしかできないこと」というテーマをもとに様々な産地から集まった生産家集団です。
産地や名前は非公開です。
[プラチナ賞受賞]
 2019 チャカラ 和紅茶ほうじ(ほうじ茶)

 

和多田 喜
和多田 喜

2005年に表参道で茶茶の間というカフェを始めました、和多田 喜です。
日本茶インストラクターの資格も2005年にとり、お店では日本茶セミナーなどをしています。
カフェという場でお茶の消費者の方に寄り添って、日本茶の面白さなどを伝えていけたらと思いながら日々仕事をしています。
[プラチナ賞受賞]
 2014 煎茶 青い鳥(香りのお茶部門)

 

 

●日本茶AWARDに出したきっかけやそのお茶のこと、周りの反応、苦労した話など。ヒカリエのイベントの印象などもお話しください。

 

株式会社牛島製茶
株式会社牛島製茶

会社の転換のきっかけに出品しました。

父親が深蒸し茶をしようと考え約45年くらい前に静岡県菊川市で修行し深蒸し製法を持ち帰ってきたんですけど、深蒸し茶はその頃の八女では(時代的に)早すぎて受け入れられず、当時はお茶問屋さんに荒茶の卸を中心にしていたため、製法の変化にまったく買ってもらえなくなったんです。
ここで、この深蒸し製法の八女茶を売るために卸しメインから小売も増やすようになりました。
農家兼問屋さんへの卸販売という形から農家の面も残しつつ製造小売へと変化していったため
茶農家さんが出品する全国茶品評会からは疎遠になっていっていた中、出品できる対象が多い日本茶AWARDならばと思い、第一回大会から出品しました。

まず消費者の意見を聞けるというのが面白いと思いました。参加者から多くの意見を聞けるというのが良かったですね。初回2014年はナチュラルフレーバー部門で審査員特別賞を受賞しました。
ちょっと評価の難しいフレーバー茶に対する評価が気になり、一回目に出品したところ、いきなり賞をいただきました。
2017年は初めて深蒸し茶(無被覆以外)で挑戦しました。
お茶の外観は悪いけど、お茶の色も良く濃度があって良いお茶に出遭えたので、その年はフレーバーティーをやめて深蒸し茶を出品しました。
このお茶は今振り返ってもかなり印象的なお茶です。お茶だけ味わってすべてを満たされるような深みのあるお茶でした。
後付けではありますが、この受賞茶は、お茶というより食べ物のような印象を与えるお茶でした。

 

 

清ざね茶園
清ざね茶園

2017、2018、2019と3回出しています。
ブランドを立ち上げてから、評価してもらえる品評会として日本茶AWARDに出しました。
“姫椿”という銘柄は、味わいとしてうま味と甘味に特徴があるようにブレンドして作りました。
実は今までのAWARDの結果を見て、人気のありそうな「さえみどり」を摘採日と圃場の違う3種類の「さえみどり」をブレンドして作りました。
このお茶の製造時期はこのお茶は印象が弱くて心配した部分もありました。
実際仕上げてみたら甘味も強く色も良くて内容も伴っていて自分もびっくりしました。
日本茶AWARDに出した後は、何件か取引が始まりました。
世界が変わったかなという印象があります。

 

株式会社鈴木長十商店
株式会社鈴木長十商店

「さえみどり」が人気で毎年上位のような印象だったので「さえみどり」をブレンドして出品し、運良くとれた状況です。東京都の品評会にはある程度毎年上位に入れていたので挑戦していたんですが「やぶきた」より「さえみどり」なのかというのが日本茶AWARDの印象です。
「さえみどり」を静岡で栽培するのにあたって3年に一度当たり年があると感じ、昨年は当たり年だったような気がします。それを仕入れられたのでラッキーでした。
今年あったらいろんな部門で2、3面白いのも考えていて出したかったです。
TOKYO TEA PARTYでの印象は、受賞したお茶は静岡の「さえみどり」。濃度もあり色も綺麗なお茶でした。プレゼンテーションでは「そんなに濃くして飲むの?」と聞く人が多かった。濃い目に淹れて飲んで欲しいと思います。

 

品種茶専門店 心向樹
品種茶専門店 心向樹

2018年HARUMIDORIでプラチナ賞。取りに行って取れました。新規創業だったので、取引先に合組仕上げの自分たちの技術をわかって欲しくて出したというのもあります。
人気のある「さえみどり」と「つゆひかり」以外で(「あさつゆ」の血の混ざってないもの)出したくて、様々なお茶を分散して出品しています。
今年は新品種でチャレンジしたかったです。
審査方法が変わるようだったので面白い気もしていました。
自分がどんなことができるのかをこの場で伝えていきたいと思っています。

(司会 奥富:今までスタッフとして協力もいただきましたが、受賞者側で出て見える景色は違いますか?)

品種茶専門店 心向樹:出てみるとインストラクターのスタッフの皆さんの努力がさらによく見えました。
もっともっと双方が活躍できる場所になってもらいたいです。

 

無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)
無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)

2019年のAWARDで和紅茶ほうじを出品しました。メンバーでガスコンロでほうじ茶を作って遊んでいたのですが、その時紅茶を焙じたらびっくりするような美味しさを感じました。
それで自分たちの知識と経験などを踏まえて紅茶を作って焙じたら皆さんがどんな風に感じるのかを試したくて出品してみました。

(司会 奥富:どういうものがほうじ茶に向いている紅茶だと思いましたか?)

無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン):ほうじ茶の原料って精揉機でたたみますが、それで火が通りやすくなるから、それであえて紅茶をたたむような感じで作りました。(たたむ=平たくするという意味)
お茶の葉っぱを「ぺったんこ」にする精揉機を使って紅茶を作りました。
賞をとった後の反響としては、私たちは顔実名を非公開でやっているので、それはなんでなの?ということを聞かれたり、和紅茶ほうじっていうものにこのお茶はほうじ茶なの?紅茶なの?どんな部類に入るの?って聞かれたりの声はいただきました。
紅茶の甘味もあるけど火の香りがあったり、ウーロン茶のようだなど、一つのお茶なのにいろんな味があると皆さん驚かれていました。新しいものに出会えたという意見をいただけました。

 

和多田 喜
和多田 喜

2014年の第1回に、香りのお茶部門で「青い鳥」でプラチナ賞をいただきました。
その受賞茶の「そうふう」は、6年前は市場に出回ってない状態でした。
カフェのお客様の若い方や外国の方に評判がよかったので、そこでどんな評価を受けるのか試してみたかったのもあり出品しました。
もともとお店では人気のお茶でしたし、当時は幼木で収量も少なかったので毎年秋になると売り切れるお茶でした。
今は畑も増えて年間を通じて飲めるようにはなっています。
「青い鳥」は従来の日本茶のイメージにさらにいい香りが加わったようなお茶です。
お茶らしい味わいがあるのですが、品種の特徴の爽やかな香りが引き立っています。
普段のお茶に優しさと甘い香りが加わったような印象があります。

 

 

●これから注目されるお茶なのではというお茶を紹介してください。

 

和多田 喜
和多田 喜

戦後になって国内で機械製茶が整備されていきました。
そのような中で生まれてきた普通煎茶のなかでも、香りに注目してお茶をセレクトしてお店でも提供しております。
日々の接客の中で感じるのですが、香りの伸びがあるお茶が評判良く好まれます。
そういうお茶は淹れ方を選ばず、熱湯でも80度でも水出しでも美味しく楽しめます。
淹れ方を変えることで日本茶って自由に楽しめるんだということが伝えることができるお茶です。
これからも今あるお茶の楽しさを積極的にお客様にアピールしていきたいと思っております。
カフェでは温かいものだけではなく冷茶の注文も多くあります。
「日本茶は温かい飲み物だ」というイメージは、もうそれほどないようです。
若いお客様はお茶ってすごくオシャレでかっこいいもので、憧れを抱かせるオシャレなものと捕らえている気がします。

(司会 奥富:メニューに関してはどうでしょうか?)

和多田 喜:広い世代のお客様にご来店いただきますが、特に当店の特徴としては30代、それより下の世代の人も多いです。
お茶とスイーツの組み合わせでメニューを用意しており、1煎だけの提供と価格を変えて煎を4回にわけて提供する2種類を用意しています。
煎を重ねるほうがご注文数が多く、お茶を淹れるという行為が評価されているのだなと感じます。
良い意味でペットボトルに慣れ親しんでいて、そこへ手間をかけたらより美味しいものが飲めるんだろうという期待感を持っていただけているのだと思います。
日本茶の未来は明るいものだと思います。

 

無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)
無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)

次注目しているのは、個人的ではあるけど、究極のワイルドフレーバーティーっていうのはどんなのかと思ってます。
どんな有名なお茶処にも放棄茶園があると思うのですが、それは綺麗に整っている畑の中にちょっとボサボサってなっているようなところなんですが。
管理されていないお茶の木でも春になると新芽がちょこちょこ出てくる。
人の手が加わっていないような、お茶の木の力だけで頑張って出てくる芽で作ったお茶ってどんななんだろうと興味があります。人の手が入るものは丁寧で良いものだと思うけど、人の手から離れて何年か経って本当にそのものの力だけで自力で出てきたものの味を知りたい、それを自分でつくってみたいです。
お茶はこういうお茶を作るっていうゴールを目指して作るのではなく、そのもの自体を尊重して作って最後に飲んでもらう人に好きかどうかを評価してもらう。
お茶本来のものを生かせるようなお茶を作りたいです。
日本茶に興味のない人にも飲んでもらいたいと思います。

 

品種茶専門店 心向樹
品種茶専門店 心向樹

自分の専門柄、品種もの、同じ品種であっても仕上げの違い、産地の違い、製造の違いでこれだけ違ってくるというのを表現したり、やぶきたを中心とした若葉系の香りやうま味・渋みというのが今の日本茶の中心だと思うけど、もう少し香りのお茶が出ているというのを消費者に伝えたいですね。山のお茶と平場のお茶で感じ方も違う。自分もその違いを知れるのが嬉しいんです。自分の知らなかったことを知れるというのをお茶を通して体感できるのが魅力なのでその辺を狙っていきたいです。
具体的には昨年出願公表された「きよか」。これはかなり良いと思っています。「こうしゅん」や地元の「ゆめわかば」、「むさしかおり」などはお茶としての品質の高さに加え「やぶきた」と明らかに香気の違う特徴があります。今はそういうのが好きな人が多いのではないかと感じています。
お店のお客様は、大きく二つに別れます。
わざわざ品種を求めにくる方は日本茶を深掘りしていきたいタイプの方。シングルオリジン前提でお茶の面白い扉を開けるというアプローチが必要です。お茶そのものを楽しみたい人が多いんですね。
地元の方は日々のお茶を買い求めにきます。そちらには地域に愛される合組が必要です。

 

株式会社鈴木長十商店
株式会社鈴木長十商店

お茶って堅いイメージがあります。急須で淹れるのが面倒な同世代の人も多いです。
粉末、ボトルでティーバッグにして品種の特徴を出す商品作りに注目しています。
ティーバッグは下級なイメージもありますが、だからこそ高級なもの、香りの良い浅蒸しのティーバッグを出せたらいいなと思います。また甘味の強いもの、渋みの強いものなど特徴があるものが良く、特徴の無いものは難しいのかなと感じています。深蒸し茶は特徴が出しにくく、これから浅蒸しの特徴の出しやすいお茶が生き延びていくように思いますね。
TOKYO TEA PARTYで無名’s clanさんのお茶、ファインプロダクト賞のはちみつみたいな香りのお茶があることを知ったので、そういうお茶も作ってみたいとも思います。

 

清ざね茶園
清ざね茶園

香りが強いお茶が注目されるのではと思っています。弊社は深蒸しの製茶ラインですので、そういった香りのお茶は出しにくい感じがあります。先日、温度を設定しながら蒸せる機械を作ることができると聞きました。蒸気の温度を低めに設定できるなら、香りの残った深蒸しを作ることができるのかなと。まだまだ先になるとは思うので、今は深蒸しらしい、うま味があってまろやかで水色のいいお茶を作って消費者に届けていきたいと思っています。
自身は普段深蒸しや、これからの時期はほうじ茶を飲みます。あとは焼酎に混ぜて飲んだりしている。前職が飲食関係なので飲食店に卸してリピートされるような、そういう楽しみ方も提案したいですね。

 

柏木茶園
柏木茶園

当園は普通煎茶作っていて、設備的に他を作るのは難しいので、今後も普通煎茶を作っていきたいと考えてます。新しい設備は費用もかかり価格にも転嫁されますので、今の状態でコストを上げずにいいお茶を作っていきたいです。
今年新しい品種「かなえまる」を植えました。数年先に摘採できると思うので、それがどう消費者に、評価されるか楽しみです。
このお茶は日本茶AWARDに出してみたいから期待してほしいです。

(司会 奥富:ちなみにどんな特徴のお茶なんでしょうか?)

柏木茶園:「かなえまる」は「やぶきた」のあとを継げるような、バランスのいいものですよ。

 

株式会社牛島製茶
株式会社牛島製茶

当店の工場のラインはすべて深蒸し茶製法のラインは全部深蒸し茶になります。

時代は良い物、流行も繰り返すと考えてます。
昔主流だった香りが特徴の浅蒸し茶ブームがやってきちゃうのかなと心の中で思っています。
そこは、時代のニーズは掴みながらいろいろとチャレンジしたいです。
今は、大正10年に創業者の定次郎(当日着ているTシャツにも書いてある)が作ってたお茶ってどんなお茶だろう?と色々考えお茶を探してます。
その当時は「やぶきた」は無いので在来種の浅蒸しかな、釜炒り茶かな、自然仕立てで作ったようなお茶かなとか楽しく想像を広げてます。
100周年記念初代「定次郎のお茶」を作るにあたっていつもとは違う角度からお茶を探す楽しみを持ち毎日を過ごしてます。

 

 

●これからに日本茶AWARDに期待したいことや、こうしてほしいなどの要望があればお聞かせください。

 

和多田 喜
和多田 喜

せっかく渋谷でしてるのでお店も近いから絡めて何かできたらと。。。
お茶に興味を持ってる方をお祭りっぽく巻き込めたらいいな。うちでやれることもあればいいと思います!お茶って楽しい、その楽しさをもっともっと伝えられたらと思います。

 

無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)
無名’s clan ‘noodlemasterK’ (ウーミンズクラン)

今結構流行りのSNSでの発信をもう少しやってもらえるといいかなと思いました。
Instagramなどで若い人はテレビよりもよく見るツールなので。いろんな国の人も見る機会が増えると思うので、力のあるツールを活用してほしいです。

 

品種茶専門店 心向樹
品種茶専門店 心向樹

今まで日本茶AWARDの最終審査(三次審査)に関わる人は日本茶に関わる人が多い気がします。
そうじゃ無い人を無作為に巻き込めるようにして、投票してもらうというような、それくらい気軽であってもいいのではないでしょうか?。インストラクターはインストラクションするのがメイン。支部と地域のお茶のタッグを組んで呈茶するのはどうでしょうか?。チーム戦のように。皆支部をあげて、総動員で地域から出たお茶を盛り上げてみたらどうだろうか。。。と思います!

 

株式会社鈴木長十商店
株式会社鈴木長十商店

昨年初めて会場に行き審査を見ました。意向は一般対象となってるけど20種のお茶を飲み比べるのは難しすぎると思います。せいぜい5種だよねという意見が周りからも出ています。
一般の方には面白いかもしれませんが、後に飲んだお茶の方がインパクトが強いのではと思う。
また20より5にした方がプラチナ賞を取った時希少で嬉しいと思います。
SNSの他にもYouTubeなどにも取り上げてもらって、もっと若い人に知ってもらいたいし、渋谷でやっていることを活かしてほしいです。

 

清ざね茶園
清ざね茶園

今後は他のイベントとコラボしてイベントをする、みたいなことが良いと思います。
パッケージの淹れ方の目安は出品者に聞いてもらって記載してほしいと思いました。

 

柏木茶園
柏木茶園

三次審査は、一般の方の申し込みが少ないのかなという感じがあります。
もっと一般の方に申し込んでもらった方が良いと思いますので、極端にいうと茶業界の人は参加不可にしてもいいかも。場所についてもヒカリエの上の方の階でやっているのでアクセスが悪いのではという気もします。ヒカリエにこだわらなくてもいいのかなと思います。
他の何かに便乗したり、コラボして通りすがりの人が参加するような状況を作るのもいいのかなと思います。
プラチナ賞だけアソートパック(セット)というのは、個人的には抱き合わせな気がして買いにくいのではないのかなと思っています。
あとこの場を借りて伝えたいのはスタッフの皆さまのご苦労には感謝しています!!!
今後も関わったら頑張りたいと思います!

 

株式会社牛島製茶
株式会社牛島製茶

2014年の初回から去年までずっと出品してきました。
第1回目の盛り上がりの印象が強かったです。プラチナ賞を受賞した2017年の印象より初回の印象が強いです。
消費者最終の審査はたくさんのお茶を飲み比べるのはキツく、中盤戦の人が有利な気がします。
第一回大会はうまいお茶、香りのお茶、フレーバーの3部門だったからかシンプルで消費者も、わかりやすかったのでは?と思います。
2014年のうまいお茶部門などの「うまいお茶」「香りのお茶」など受賞カテゴリの文言が柔らかい感じが好きでした。
普通煎茶とか無被覆とか、専門過ぎてそういうのは一般の方にはわからないと思います。
店舗スタッフが聞いた話だと、最近、若い方が商品を見て、玉露を「たまつゆ」と煎茶を「ぜんちゃ」と読む人が出てきたと聞きました。
またそんな中で「無被覆(ムヒフク)」などわかりにくい。

一般の方を対象にするなら一般の人に伝わるような柔らかい表現にした方が良いし、回を重ねる
ごとに茶業関係者だけが理解できる品評会色が強くなっている気がします。個人的には消費者がわかりやすい柔らかい表現が良いとおもいます。

 

<司会 奥富(日本茶インストラクター協会東日本ブロック長)>
4夜目、最終回を迎えたZoomインタビュー。
今回は生産者、日本茶カフェ経営、小売店など、様々な形態の出品者の方がご参加くださいました。
貴重なお話の中から、一部を抜粋させていただきました。

1〜4回のインタビューにご参加くださった皆様に心より感謝し、お礼申し上げます。
皆様の貴重なお話を共有させていただき、より良い日本茶AWARD 、TOKYO TEA PARTYへとつなげていきたいと思います。
読んでくださった皆様もありがとうございました。
今まで以上に、日本茶を楽しむきっかけになっていけたなら幸いです。

 

▶︎第1回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第2回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第3回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 第3回目

zoomインタビュー集合写真第三回

2020年10月27日 19:00 ~ 21:00 開催
聞き手:奥富(日本茶インストラクター協会東日本ブロック長)
    本間(TOKYO TEA PARTY部長)
    竹内(日本茶AWARD東京事務局)

 

●自己紹介(敬称略)

有限会社岡田商会
有限会社岡田商会

私は長崎でお茶屋をしております、岡田商会の岡田浩幸と申します。2017年に出品させていただいて、その時にプラチナ賞、日本茶大賞を受賞させていただきました。
[プラチナ賞受賞] 
  2017 蒸製玉緑茶(無被覆以外) 別煎やまぎり「味わいを感じる緑の滴」

 

株式会社小野原製茶問屋
株式会社小野原製茶問屋

私は佐賀県嬉野市で製茶問屋を営んでおります。去年(2019年)初めて出品させていただきプラチナ賞をいただきましてありがとうございました。
[プラチナ賞受賞] 
 2019 蒸し製玉緑茶(露地以外) うれしの茶 かぶせ さえみどり
 2019 釜炒り茶 うれしの釜炒り茶 かぶせ おくみどり

 

土屋農園
土屋農園

川根と言えば一昔前は誰もが知っている産地でした。私はそんな川根のお茶農家です。
日本茶AWARDは最初の年と二年目に出品をして一年目にプラチナ賞、二年目にファインプロダクト賞をいただきました。
[プラチナ賞受賞] 
 2014 普通煎茶

 

つねき茶舗
つねき茶舗

岡山県の倉敷駅前でほうじ茶焚いて作っています。恒枝(つねき)です。つねき茶舗っていう店の名前です。
[プラチナ賞受賞]
 2014 ほうじ茶

 

株式会社特香園
株式会社特香園

鹿児島で製茶問屋を営んでいます。毎年毎年出し続けて4度プラチナ賞をいただきました。毎年楽しみに参加させていただいております。
[プラチナ賞受賞] 
 2014 深蒸し茶
 2015 深蒸し煎茶
 2018 深蒸し煎茶(無被覆以外) 雪ふか 極2号
 2019 普通煎茶(露地以外) 若わかつみ 極2号

 

株式会社山亜里製茶
株式会社山亜里製茶

静岡県御前崎市の株式会社山亜里製茶の増田です。2017年に地元の「つゆひかり」でプラチナ賞を受賞しました。
[プラチナ賞受賞]
 2017 深蒸し煎茶(無被覆) 牧之原 つゆひかり

 

 

●受賞したそれぞれの受賞茶についてお話をお聞かせください。

 

株式会社山亜里製茶
株式会社山亜里製茶

「つゆひかり」は静岡県の奨励品種で、御前崎市ではいち早く2000年ごろから「つゆひかり」の栽培を行政、生産家、茶商が一つになって推進してきました。自分たちも地元の「つゆひかり」を売り出すために、かれこれ20年くらいやってきました。
「つゆひかり」という品種は「やぶきた」よりも水分を持ちたがる品種で「やぶきた」の感覚でお茶を揉んでしまうと粉々になって香りも飛んでしまいます。毎年気象条件も違う中で、皆さん試行錯誤しながら生産してくれています。浅蒸にすれば形もできて香りは良くなりますが、味は淡泊になるので、自分たちは色も良くて味もマイルドで且つ、香りもちゃんと残っている三拍子そろった「つゆひかり」を求めて、生産家さんと一緒にやってきました。深蒸しの「つゆひかり」の方がよりおいしいと思っていましたので。

 

株式会社特香園
株式会社特香園

問屋業として協力していただける生産家さんと毎年試行錯誤しています。うちが出品しているお茶は、数多い生産家さんから仕入れたお茶を再度コンテスト的に弊社の中で鑑定を重ねたもので作る、ということをしています。(初年度に出品したときは)弊社が販売している深蒸し茶が、どの立ち位置にいるのか検証してみようというところから始まりました。お陰様で初年度から評価をいただいて、(自分たちの)鑑定する方向性が間違ってないよね、という検証にもなりました。我々がいいと思っても一般消費者が全然評価しないようなものを作っていては危険なので。
実は2010年に私が鹿児島県の青年部の団長をしたとき、今までの品評会の在り方がより良いお茶つくりの指針とはならないでしょうと考え、「鹿児島うまい茶グランプリ」というものを主管しました。残念ながら3年ぐらいでなくなりましたが、そういう思いをずっと持ってきただけに日本茶AWARDができたということは非常に嬉しかったですね。私もすくい網*1ではなくて急須で審査する、浸出液で審査するというような形で2010年に行って。その後、日本茶AWARDもできたものですから、我々がやる必要もないかと、笑。

(竹内:背負っちゃった?笑。ちょっと背負っちゃいましたよ~。)

特香園:いえいえ、笑。

 

つねき茶舗
つねき茶舗

ほうじ茶を作るのは僕で3代目ですが、親から教えてもらったレシピで組んで、自分で覚えている色とか匂いとかに近づくように作ります。うちの機械はもう70年くらい使ってるんで、だいぶガタガタで、もうずっと付きっ切りで見てお気に入りの色と香りになるように持っていく、っていうことをやっています。ちょっとお客さんに話しかけられたらもう焦げたの出てくるから「わーっ、ちょーっ」とかいう感じで。まあ調子良いときもあるんですけど。

(司会 奥富:恒枝さんがプラチナ賞を取ったことで何か変化がありましたか?)

つねき茶舗:自分が親から引き継いだ後も友達とかに美味しいと言ってもらっていましたけど、これしか飲んだことなく育ってきましたから、改めて作るときに自信が付きました。これ美味しいんだなと。なんか、モチベーションが、ガっと。

 

土屋農園
土屋農園

川根は生産地でして、町の支援もしっかりしてますから、やはり全品*2を目指して取り組みを続けているんですね。全品は最高峰のものを作るというよりも、茶師としての基本を身につけなきゃっていうので続けています。ただそれと消費者の嗜好っていうのは別で、AWARDに出品することでその疑問を解消できることもあるんじゃないかなと。
最初の年に出品したお茶は、全品と同じ畑から基本に忠実に作った「やぶきた」で、火もしっかり入っていました。プラチナ賞をいただけたことで、基本としては全品も間違っていないことも確認ができました。
3年目から出品を見送ったのは、生産者が日本茶AWARDに向けたお茶を出し続けるのが難しいなって思い始めちゃったんです。農家はお茶屋さんが求めるものを供給するのが仕事ですから「土屋さんこうゆうお茶作ってくれない、それでAWARD出したいんだけれど」というパートナーみたいなお茶屋さんが出てこないかなって思っていて、生産者として出すのを見送っています。次の目標はパートナー探しかな。うちのお茶を原石に磨いて、製品にして化けさせてくれるお茶屋さんが出てきたら提供したいなと思っています。

(司会 奥富:なるほど。中止になった今年の日本茶AWARDには「渋みのお茶部門」があったんですがご存知ですか?)

土屋農園:すいません、見てないです、笑。あったんですね。

(司会 奥富:いい渋みっていうのがお茶にはあるはずだから、それを消費者の皆さんに伝えていけないかということで、まず「渋みのお茶部門」を作ろうとしたんですね。「渋みのお茶部門」いかがでしょうか?)

土屋農園:渋みはお茶の持ち味なので、渋みがゼロというのは絶対にないはずですが、定義が凄く難しい。渋みの審査はそのお茶の持ち味の渋みがきちんと出ているのかどうかみたいな見方をするんだったらありかもしれないです。後は渋いだけの勝負じゃなくって、お茶はやっぱりバランスだと思いますのでそこかな。答えになってなくて、笑

(司会 奥富:なるほど。実行委員会としてはハードルが上がった気分ですけれども、笑)

土屋農園:すみません、笑。どんどんハードル上げさせてください!笑。質問ですけど、なんで「渋みの部門」に行こうと思ったんでしょう?

(司会 奥富:これまでのAWARDのプラチナ賞の日本茶大賞を振り返った時に、被覆をした蒸し製玉緑茶と玉露しかとってないんですよね。そうゆう意味では、うま味に特化したものが注目をされているようなところがあって、お茶って多様性で考えたときにそれだけではないよね、その多様性の中で渋みっていうものがもっと評価されてもいいんじゃないかって。それを(消費者に)再評価してもらうにはどうやればいいんだろうと議論になりまして、じゃあ「渋みのお茶部門」を作ってやってみようっていう風になりました。)

 

株式会社小野原製茶問屋
株式会社小野原製茶問屋

私は去年(2019年)初めて出品しました。隣の長崎県の方は良く受賞をされてて、佐賀県の若手が結構出品してたんですが取れないということで、去年「東彼杵町と嬉野市は隣り合って市場も一緒で、同じ原材料を取り扱っているんで、もっと丁寧にやりなさい」とか言ってたら、若い人から「そんなこと言うなら自分が出してみれば」って言われて、笑。それで去年出品したんです。
今やっぱり「甘いお茶」っていうのが人気で「さえみどり」の蒸し製玉緑茶を出品してみようと。あと釜炒り茶の本道からは外れるのかなとも思ったんですけれども、被覆をした甘い感じの「おくみどり」の釜炒り茶も出品しました。幸運にもプラチナ賞を取れたんで、後輩たちから文句を言われなくて済んだんですけども、笑。

(司会 奥富:小野原さんが考える本来の釜炒り茶ってどんなお茶ですか?)

小野原製茶問屋:私がお茶を始めた三十数年前っていうと、釜炒り茶ってほんと真っ白な釜炒り茶だったんですね。白ずれ*3して、白ければ白いほどいいと言われて。その真っ白な釜炒り茶が香ばしくて美味しいお茶だったんですよ。でもその白いのが、カビが生えてるように見えると言われて。

(竹内:え!)

小野原製茶問屋:それでなるべく蒸しに近づけるような釜炒り茶が出てきて、ほんとの釜炒り茶が少なくなってきました。昔の釜炒り茶は香ばしくてもっとおいしかったな。ただどうしても消費者やお茶屋さんに選んでもらうと蒸しばっかり取られるんで、選んでもらえるようなお茶を作るには、どうしても蒸しと一緒の旨みを持ったもので、なおかつ釜炒りらしい、あっさりしてくどくない感じのものだと割と消費者の方にも選んでいただけると思います。今品種ものの釜炒り茶を研究しているというか。

 

有限会社岡田商会
有限会社岡田商会

うちは2017年に初めて出品させていただきました。その年、長崎で初めて全品が開催されて、それに合わせていろんなお茶屋さん、生産農家さんに広く呼び掛けて、長崎県内では一番の生産量を占めてる東彼杵のお茶を日本茶AWARDでももっとアピールしていこうと、うちの方も出品させていただきました。
せっかく出品するということで、特別に良いお茶だけを厳選して合組*4してみたらどういったお茶ができるのかと、何回も試飲しながらこれだったらある程度評価をいただけるんじゃないかなと言う所まで持っていって出品したら、すごい評価をいただきました。

(司会 奥富:蒸し製玉緑茶というのは精揉工程*5がありませんが、それがお茶に与える影響についてはどのように捉えてらっしゃいますか?)

岡田商会:良くお客様にも言われるのは、やっぱり開くのに時間がかかるんですね、煎茶と違って。だから二煎目、三煎目まで美味しく飲めると言っていただくことがあります。開きやすいものと開くのに時間のかかるお茶と、時間差で開いていってですね、味の変化を楽しんでいただけるんじゃないかなと。

 

 

●うま味が主役の今のお茶についてどう思われるか、そしてうま味がこれからどうなっていくと思われるかお聞かせください。

 

有限会社岡田商会
有限会社岡田商会

私も受賞をさせていただいたときには渋みを抑えて、うま味とか甘みが強いようなお茶を目指したんですけれども、渋みが全くないと美味しいとも思わないですもんね。ただ渋みの感じ方が人によってそれぞれ違うので、その評価が難しいんじゃないかなと思います。ただそういった新しい取り組みをされていろいろなお茶が評価されていくのが面白い、日本茶AWARDならではなんじゃないかと思います。

 

株式会社小野原製茶問屋
株式会社小野原製茶問屋

新茶の季節に甘くてうま味の多い「さえみどり」は、確かに新茶らしくていいんですけれども、だんだん夏を経て秋になるとそれだけだと味が薄いような感じがしてきて、私も少しずつ「やぶきた」のブレンドを増やして渋みを多くしています。渋みがあってこそ後味の口に残る「良い甘さ」っていうのが出てくるので、やっぱり甘みだけじゃなくて渋みも適度に感じさせるようなブレンドも必要になってくると思います。

(司会 奥富:いいお茶ってそうですよね。いつまでも余韻で、口がほんのり甘い。)

小野原製茶問屋:それがお茶の一番良い所かなと、ですが、改植の補助金が新しい早生品種の「さえみどり」とか「つゆひかり」だけに出されるんで「やぶきた」の更新が進んでいないっていうのが美味しい「やぶきた」が少なくなってる一つの要因かなと思います。

 

土屋農園
土屋農園

例えばお酒飲み始めたばっかりの時に渋みのあるワイン飲んでも美味しいって感じなくって、甘いワインを飲みませんでした?

(司会 竹内:飲んだ飲んだ、(例えば)ドイツの白ワイン、笑。)

ね、私なんかもそうでした。ドイツの猫が付いてるやつとかイタリアの魚の形をしたやつとか、笑。初めは甘くて美味しいんだけど、飲み続けてるともっと渋みがあるのが飲みたくなってくる。やっぱ段階があって、甘みっていうのは小さいころから「あ、甘い、美味しい」っていう風に身についてるんですけど、渋みっていうのはステップを踏んで学習していかないとその良さが分からない。けど、それが深みにつながっていくだろうなって私は思っていて。例えばAWARDで「渋みの部門」を作って、お茶にちょっと興味があるって言った人に「これ凄いんですよ」って言っても、理解してもらえるのかちょっとわからないなって思っています。段階を踏んでお茶の渋みを学習してもらって、その良さに気が付いてもらうっていう風な取組ができれば、渋みにスポットが当たっていくような感じがしています。
うま味の話だったんですよね、笑。うま味は好まれるものだと思うので、そこをスタートにしてどの方向に人が動いていくかってことなので、うま味はこの先ずっとあるし、お茶になくてはならないものなので。すいません、話がまとまらなくて、笑。

 

つねき茶舗
つねき茶舗

僕もお父さんに「美味しいお茶の見分け方は飲んだあとのつばが美味しい」って教えられたんですけど、やっぱり最初うま味で食いついて、次は後味くらいまではみんなついてくるんで、渋みの話はもうちょっとあとで「難しい話なんだ」って小出しにもっていかないと「自分にはちょっとわからんな」っていう話になったらいけないような気がして、敷居は下げてった方がいいんじゃないかなと思いました。僕もワイングラスに、氷だけで出した玉露を(数滴)入れて飲んで「うおっ!」て感動してますから、ああいうの誰が飲んでも美味しくてわかりやすいし、それがやっぱり入り口なような気がしました。

 

株式会社特香園
株式会社特香園

うま味と甘みは若干違いますよね。例えば形状のお茶でそんなに肥やしを与えてないお茶でも妙に後味に甘さを感じる一方で、直接的に全窒素*6をどんどん与えたようなお茶はパワフルにうま味が強いと感じる。そのうま味が非常に評価されているAWARDの方向性についてですけど、緑茶は緑の美しさと天然のうま味が一つの立ち位置ではあるんだろうと感じます。
ただすべてのお茶にそれを求めるわけでもなくて、例えば僕の尊敬する東京のお茶屋さんに「そりゃ確かに鹿児島の「さえみどり」も「ゆたかみどり」も美味いよ。だけど羊羹と飲んでみ?やっぱり一緒に飲むとなったらボディはいるんだよ。」と言われたことがあります。
だから食をつなぐお茶の役割は色々あっていいんだろうし、AWARDが「渋みの部門」を作るのもありだろうと思います。で、それがペアリングティーだとか、いろいろなレストランへの提案にもなりますよね。分かりやすい味の種類の提案という意味において、これは渋みがきついですけれども「切れ味の爽快な渋みが特徴です」とかね。(ペアリングとして)結びつけることも必要でしょうし、結びつける活動をすることによって消費者も育ってくると思うんですよね。
もちろん我々も渋いお茶を使ってはいるんですよ。例えば非常に甘い「さえみどり」も甘いだけだとのど越しも感じないし、サラッと入っただけで何の印象もないっていうことが起こるんですね。ですからタンニンがしっかりしたものをブレンドして、ボディをしっかりさせた上で、その上に踊る甘みというか。

 

株式会社山亜里製茶
株式会社山亜里製茶

うま味についてってすごい難しいなと思って聞いてたんですけども「つゆひかり」も評価されてきたとは言っても、やはり「やぶきた」の渋みがあってうま味があるバランスを言うお客さんも実際多いんです。
「お茶の味っていうのはもっとこういう味もあるんだよ」っていうのを、消費者に再認識してもらうために、こちらから発信していくことも必要かなと思います。例えば「やぶきた」の深蒸しですと付くか付かないかみたいな弱い火入れでの火香のうま味とか甘みとか、そうゆう味も消費者にわかってもらえるといいかなと思いました。

 

 

●これから日本茶AWARDに何を求めるか、どんなお茶づくりをしていきたいかなど未来についてお聞かせください。

 

株式会社山亜里製茶
株式会社山亜里製茶

茶業界ではAWARDも知名度が上がって浸透してきましたが、世の中的にはこれからのところもあると思います。今年コロナ禍で延期になりましたが(4月に予定されていた)CRAFT SAKE WEEK2020*7など異業種とのコラボイベント、業界の外に出ていく機会を作っていただき、いろんな人たちにお茶の良さをPRできたらなと思っています。

 

株式会社特香園
株式会社特香園

これだけの成果と、これだけ茶業界の中で期待されている事業ですから、実行委員会の皆さん大変だと思うんですけども、ほんとにお茶を愛してられる方々が実行委員会に入っているので、日本茶のあり方とか方向性を皆さんが真剣に悩んでやっていけば、必ずやいい方向性になると思っています。お茶は常に食に寄り添ってきたものだと思うんですね。その形を消して失わせないように、各地でやってる美味しい淹れ方や子供に対するお茶の授業も非常に大事だと思っています。まあコロナのお陰で、こういう形でしっかりと話をできるのもいい機会ですので、皆さんで考えていきましょう。ただすいません鹿児島っていうのはなかなか東京まで行っていろいろお手伝いができないので、出品するばっかりですみません、ってそこのところだけですね、笑。

 

つねき茶舗
つねき茶舗

日本茶大賞を取ったお茶をどっかの王様でもいいし、イギリス王室でもいいし、名のあるニューヨークのファッションショーでもいいし、なんかすごい所に提供されましたとかいうのが毎回あったりすると、皆が「すごいな、それ」って思うんじゃないかと。そんなのがあったらいいなと思っています。

 

土屋農園
土屋農園

どんどん変わっていけばいいと思っています。AWARDもせっかく東京でやるっていうことの意味を持って進化していってもらえればいいかな。審査法にしてもコンクールという形が良いかどうかっていうのも含めて、消費者に知ってもらうとか、教育とかそうゆうものに発展していけば嬉しいなと思います。静岡で世界お茶まつりをやってますけど、日本茶AWARDが世界お茶まつりみたいな進化を遂げて、一年に一回東京に行けばいろんなお茶が飲めて選べて買えてっていうような、お祭りのように東京がお茶の色になる日があってもいいのかなって思うんですね。今はコンクールでどっか閉ざされてるような感じがするので、もっと広がっていけばいいんじゃないかなって思います。
三次審査の消費者のテイスティングもうま味のあるお茶がずっと日本茶大賞だって言ってたんですけども、例えばそのお茶を毎日飲んでたら大賞になるのかって思いませんか。あの審査方法で一回だけ飲むから、そうゆうお茶がいいっていう風に選ばれるのかもしれません。で、そうなると凄い旨いお茶が上に行くんじゃなくて渋いお茶が上に行くかもしれないし、全品に出るようなお茶よりもほうじ茶が上に行くかもしれないし、嗜好品としてみたときに審査をどんな形で行い、どう評価をもらうかっていうのはまだまだ研究の余地があるんじゃないかな。

(司会 奥富:違う審査の可能性というか、お茶の違う側面をもっと引っ張り上げるような審査を取り組んでいってもらいたいということでしょうか?)

土屋農園:そうですね、例えば毎日このお茶を飲んでください審査みたいなの。朝昼晩飲んだらどうなのかとか、シチュエーションを作って飲んだらどうなのかとか、やっぱり審査法って一つじゃなくて、それこそ全品なんかと比較するとやっぱそこに行かないとAWARDの強みっていうのは(出ない)。全品の審査はこうだけれども、消費者が選ぶのはこうだよって言える審査になるのには、まだまだいろんな可能性を探ってもいいんじゃないかなと思います。

 

株式会社小野原製茶問屋
株式会社小野原製茶問屋

いろんな審査方法を試行錯誤して、いろんなお茶が選ばれるようなAWARDにしていってもらいたいと思います。今後のお茶については、毎日あまり意識せずに飲むようなお茶も変わらず普及させていかなければいけないですし、今は産地や品種や茶種などの情報もたくさん出てきまして、自分で選んでこだわった飲み方をされる消費者に対してのアプローチも積極的に取っていって、高品質なある程度高いお茶を飲んでいただくような方もだんだん増やしていかないと、とは思っております。

 

有限会社岡田商会
有限会社岡田商会

日本茶AWARDっていうのは皆さんが期待している大会でもあるので、消費者の方々をいっぱい巻き込んで茶業界が盛り上がるように発展していけばいいかなと思っています。今の三次審査の仕方では、やっぱりうま味が強いお茶が印象に残りやすいのかなって思うんですよね。(出品者の)皆さんがそれを目指してお茶つくりをされて、みんなが同じような出品になっていくっていうのも、やっぱり面白くないかな。渋みの話もでましたけども、単体で飲んだら渋いだけかもしれないけど他のものと一緒に飲んだら「あ、こっちの方が絶対美味しいよね」っていうペアリングもあるかもしれないですし。今の三次審査をじゃあどう変えるかというのは思いつかないんですけれども、いろんなお茶が評価されるような可能性を秘めた大会になっていけばもっといいのかなと思います。

 

<司会 奥富(日本茶インストラクター協会東日本ブロック長)>
今回のお話では日本茶の多様性というのが大きなキーワードだったと思います。うま味っていうものを考えるとやっぱり渋みっていうものも大事だよねというお話から、また日本茶AWARDに様々なお茶が集まってくるような予感を感じました。これからの日本茶、もっともっと楽しくなっていきそうですね。本日は長時間にわたりありがとうございました。

 


*1 すくい網…茶を鑑定や審査する際に使う網のこと
*2 全品…全国茶品評会
*3 白ずれ…何度も釜で擦ることで茶の表面に細かな傷がつき、茶が白く見えるようになること
*4 合組…茶をブレンドすること。
*5 精揉工程…茶の製造工程の一つで、針の様な形を作る工程のこと
*6 全窒素…茶に与える肥料成分のうち、うま味に直接的に関係する窒素成分の総量のこと
*7 CRAFT SAKE WEEK2020…中田英寿氏がプロデュースする日本酒イベント https://craftsakeweek.com

 

▶︎第1回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第2回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第4回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 第2回目

zoomインタビュー集合写真第二回

2020年10月26日 19:00〜21:10 開催
聞き手:竹内(日本茶AWARD東京事務局)
    本間(TOKYO TEA PARTY部長)
    奥富(日本茶インストラクター協会東日本ブロック長)

 

●自己紹介(敬称略)

お茶処しまだ
お茶処しまだ

長崎県でお茶処しまだというお茶屋を経営しております嶋田祐子と申します。日本茶インストラクターでもございます。二度目の出品をいたしましておかげさまで2019年にプラチナ賞を受賞しました。
[プラチナ賞受賞] 
  2019 八女伝統本玉露「絶品」

 

株式会社松北園茶店
株式会社松北園茶店

京都の宇治で松北園茶店という茶問屋の代表をしております杉本と申します。いろんなところに顔を出させていただいているのですけど、日本茶インストラターだけは登録だけで何もしていません。(笑)
[プラチナ賞受賞] 
 2015 普通煎茶
 2016 普通煎茶・玉露
 2017 宇治煎茶最高宝光印、宇治玉露最高宝誉印

 

原田製茶
原田製茶

長崎でお茶を生産しています原田と言います。日本茶AWARDでは何度かお世話になっています。
ありがとうございます。
[プラチナ賞受賞] 
 2018 心茶鬼木みどり
 2019 心茶鬼木みどり

 

株式会社備前屋
株式会社備前屋

埼玉県日高市で狭山茶の産地問屋を営んでいる、清水と申します。産地問屋ですのでお茶の生産はしていないのですが、台湾の烏龍茶に惹かれて釜炒り製の半発酵茶を作り始めて9年目になります。自分が作ったものが第三者にどのような評価を受けるのか知りたくて日本茶AWARDに出品しました。今年の開催がなくて残念がっている一人です。
[プラチナ賞受賞]
 2016 釜炒り茶

 

株式会社丸八製茶場
株式会社丸八製茶場

石川県でほうじ茶を中心に製造販売をしております。丸八製茶場の丸谷と申します。日本茶インストラクターは10期生。昨年あたりから北陸支部の立ち上げを何とかならないかと持ちかけられています(笑)
[プラチナ賞受賞] 
 2018 献上加賀棒茶

 

株式会社宮﨑茶房
株式会社宮﨑茶房

宮崎県の五ヶ瀬町というところでお茶を作っています宮﨑茶房の宮﨑です。普段はお茶の栽培・製造をしています。釜炒り茶を中心に烏龍茶と紅茶も作っています。
一応日本茶インストラクターは持っていると思うのですけど会費がギリギリしか払ってないので登録が抹消されそうな雰囲気になっています(笑)
[プラチナ賞受賞]
 2014 発酵系のお茶
 2017 五ヶ瀬有機釜炒り茶

 

 

●これから日本茶を楽しむとき、香りが重要になるのではと思うのですが、花のような香りを漂わせるための「萎凋」という技術とその香りの可能性についてどう考えていますか?

 

宮﨑茶房
株式会社宮﨑茶房

お茶を作っている時に漂う「花香」が好きで、作り始めました。
「釜炒り茶は釜香とスッキリした味が特徴だけど、それと「萎凋香」がとても合うので、釜炒り茶は萎凋させた方が絶対にいいと思っています。昔から「とめ葉」といって工場で生葉を一晩おいて次の日の朝からつくっています。また宮崎にはいろいろな品種があって、「みなみさやか」もなんですけど「たかちほ」とか「うんかい」とか「やまなみ」とかですね、宮崎の固有品種は釜炒り茶用品種であるんですけど、「萎凋香」がすごくよかったので「萎凋」についてスタッフ皆で研修をはじめました。産地としても「萎凋香」の釜炒り茶をもっと全面に出していって、「釜炒り茶」を全国に広めていけたらなと思って取り組んでいます。

 

丸八製茶場
株式会社丸八製茶場

数年前までは、ほうじ茶を製造するにあたり一般煎茶が合うだろうとまったく萎凋していない原料で作っていました。
「印雑」品種で作るほうじ茶は、独特な花のような香りがするというので、今はこの香りを生かした商品もつくっています。北陸新幹線が開通してから「棒茶」が独り歩きを始めて、ここ5年でかなり広がったので去年から石川県の茶商組合で地域団体商標の取得をすすめ、今年1月に「加賀棒茶」の4文字を地域団体商標にし、石川県全体で守るようにしました。次なるほうじ茶ももっと積極的に探そうと2年前から毎月1日に違ったほうじ茶を出す、ということを製造のメンバー自らに足かせをはめました。そんな動きの中で宮﨑さんともつながることができましたし、清水さんともお話することもできましたし、いろんなことが広がってきたなと感じます。ほうじ茶は香りのお茶ですので、そういった面では釜炒り茶や「萎凋」との親和性が高いと感じています。もっとおもしろい風味を出せる原料を探していけたらいいなと考えています。

 

備前屋
株式会社備前屋

受賞した時に日本茶AWARDは、「萎凋」を欠点としてみないんだなと嬉しく思いました。家業を継いだときに「萎凋香」を教え込まれましたが、品評会では欠点と聞きとても驚きました。
昔は、お茶の葉を摘む能力が製茶の能力を上回っていたので、お茶の葉が一泊だけでなく二泊してしまったものもあったらしいのです。そういったものが「萎凋」とひとくくりにされるけど、「萎凋」ではなくておそらく「むれ香」だったと思います。それが「萎凋香」を欠点だとなった理由なんじゃないかと思うのです。日本茶は、一から十まで揉むという工程で水分を追い出すので、丁寧な方法なのだけれども不合理でもあります。(揉む前に)水分を抜くということは、揉む時間が少なくて済む合理的な製法です。煎茶は萎凋した時の香りの2割か3割が製品にキックバックしてくるのですが、釜炒り茶にするとその3割から4割が残るほど、香りの差があるんですね。そう考えると「萎凋」をやっていると釜炒り茶に移行するのが必然なのかなと思います。宮﨑さんもおっしゃっていましたけど、香りを追求していくと蒸し製は釜炒り製にはかなわない、でも萎凋した緑茶の香りの良さも間違いなくあります。たとえば、蒸し製の萎凋香では飲み終わった後の余韻が強く響き、苦渋味が半減します。煎茶の「萎凋香」をお客様に説明するには非常に難しいけど、萎凋した釜炒り茶を飲んでいただくと香りも味も違うので分かりやすいようです。その後にこれを煎茶にするとこうなりますよ、と説明すると理解いただけます。今、「かぶせ」というものがスタンダードになってきて、うま味成分の多いお茶がかなり大きい柱になっています。「萎凋」というのはそれと逆で、味は二の次で余韻に香りを感じていただくだけで良いと思います。アミノ酸のうま味のお茶が主体になっているのであれば、「萎凋香」がもう一つの柱になってもいいのではないでしょうか。結果的に出来ちゃったという「萎凋香」ではなく、蒸し製でも「萎凋」という工程を施してから製茶することでチャーミングな日本茶ができるのだと考えます。

 

原田製茶
原田製茶

蒸し製玉緑茶をつくっていますけど今まで「萎凋」というものが考えたことはありませんでした。なるべく「萎凋」というか「ムレ香」を出さないように、お茶を摘んだらなるべく早く製造にかかることを念頭においていました。でもやはり芽重型のミル芽を摘んですぐに蒸してしまうと蒸しつゆがついてしまってうまく蒸せないということもあって、最近、生葉を摘んできて半日から12時間くらい寝かせてから製造にかかるというところも出てきて蒸し製玉緑茶も「萎凋香」を生かす農家も出てきている感じはします。でも私は、県や農協の指導もあってなるべく積んで来たら早めに製造にかかるように、鮮度のよい製造を心がけているところです。

 

松北園茶店
株式会社松北園茶店

京都の伝統的な玉露の産地にはもともと生葉コンテナはなく、「玉露は一晩おいて揉むのが常識」と言われていたそうです。たぶん「萎凋」ってもともと日本茶の中ではナチュラルにあるものだったのに、葉傷みをさけようとして鮮度主義が行き過ぎてしまってなくなったということもあるんじゃないかと思っています。昔の新茶の香りがよかったというのは、萎凋しているか萎凋していないかの違いじゃないかと思っています。
「萎凋」は品評会的にはダメと言われながらも、実はおもしろいんじゃないの、というのは私の父先代も言っておりまして。自分も父も特徴のあるお茶づくりを目指して、萎凋に注目して煎茶づくりに取り組んでいました。
「萎凋」や「発酵」、鮮度優先の緑茶などのすべての振れ幅を知ったうえで、それらをうまく掛け合わせて日本茶の多様性をつくっていけたらなと思っています。日本茶AWARDが、カメリアシネンシスの振れ幅をなるべくたくさんの人に知ってもらうきっかけになっていくと良いと思います。
最近、日本茶AWARDに出させていただいて思うのですが、「さえみどり、蒸しグリ、焙煎香強い」ものだけが上位になるようになってしまっているような気がして、そこが次、我々が変えていかないといけないところだと思うんです。
釜グリの香りが強くなるのはまさにその通りで、味を濃くするとにおいが薄くなる、においにこだわると味が薄くなるのは自然の摂理で、そのどれもが大切にしないといけないので、そこのところが育っていくような場になっていくといいと思うし、自分も律してあくまでもブレンドにこだわってやっていきたいと思っています。

 

お茶処しまだ
お茶処しまだ

香りというものはお茶にとってとても大切です。長崎県は今は蒸し製玉緑茶を作っていますが、昔は釜炒り製玉緑茶を販売し、つくっていたわけですね。父が茶問屋をしていた昭和32年だったかな、全国製茶品評会に釜炒り茶を出していて、その頃長崎県では釜炒り茶を飲んでいました。その頃は、お茶は家の周りに植えてある茶の木を摘んで自分で釜で炒って飲む、そんな文化があったんですね。自分がお茶屋を継いだ時も父と様々なバトルをしてきたのですけども、蒸し製玉緑茶になった時、飲みなれていた釜炒り茶の香りがないと言われました。今の長崎のお茶屋も、うま味が多く香りもあるお茶が評価されています。父の時代のような香りの良い釜炒り茶を扱ったとしても蒸し製玉緑茶のように売れていかないこともあります。日本茶AWARDで皆さんのお話を聞いていると、日本茶を飲まなかった人たちが日本茶へ入り込んでいけるような新鮮な香りを作り上げていくことはとても素晴らしいことだと思いました。時代に合う香りっていうのかな。

 

 

●皆さんは、従来の方法にとらわれず、新しい発想と行動力で新しい挑戦をしている印象がありますが、これから人気が出そうな、注目されそうな、これからの日本茶のタイプを教えてください。

 

宮﨑茶房
株式会社宮﨑茶房

「飲んだら元気になるお茶」というのがあって、有機栽培、釜炒り茶なのですけど。
 今研究しているプアール茶。今まで萎凋のときに天日に当てるとかやっていたけど、製茶途中で天日に当てるとか、乾燥させるとか今までやってこなかったけど、やってみるとおもしろくて、できた製品を飲むと体が温かくなったりします。カラダにやさしい感じがします。鉄っぽい香りがするけど、全国でつくられている番茶のようなものを組み合わせていくとおもしろいんじゃないかなと思っています。カラダを冷やさない、温めるみたいなイメージのお茶がくるかもしれないな、と思います。

 

丸八製茶場
株式会社丸八製茶場

なかなか予想するのも難しいですけど、茶業界では多様化が一つのキーワードかなと思うので、それぞれの好みの風味が探せるような種類がまだまだ出てくるのかな、と思います。コロナで人と会うことが制限されている中ではありますが、落ち着いた先には一緒に「お茶を飲む時間」が必要になると思います。今まで効率を重視し、お茶を飲むことが無駄な時間に思われがちだったのですが、うちのテーマのひとつとして無駄な時間をいかに売るかを考えたいなと思っています。「お茶を飲む時間」を発信するために、うちの会社では喫茶空間をつくり、思いっきりゆっくりしてもらっています。お茶を飲むシーンをもっともっと発信して、楽しいだったり、新しいだったり、そんな時間の場がつくれるとどんなお茶でも当てはめていけるんじゃないかと考えています。

 

備前屋
株式会社備前屋

コロナの影響もあって、発酵というものに目が向いており、宮﨑さんがおっしゃるように後発酵茶が一つのキーワードとも思います。ところが関東には番茶文化がなく、残念ながら後発酵茶の魅力が理解できておりません。私が「萎凋」に魅力を感じるのは、作っているときに髪の毛の先まで染まるような鮮やかな香りです。できれば半発酵茶がメインになってくれるといいなと願っています。(萎凋香は)日本の文化ではないのかなとは思ってはいますが(笑)。
それと、いつも思うことは蒸し系のお茶は急須を洗うのに何リットルの水が必要なのだろう?ということですね。
それに比べて釜炒り製は茶殻交換が容易で、ピンセットでつまみ出すことも可能です。今後、緑茶リーフ販売拡大に、茶殻交換と急須清掃の簡便さが切り口の一つになるかもしれません。

 

原田製茶
原田製茶

蒸しグリもいいのですが、中国に発酵茶から後発酵茶までいろいろなお茶があるように日本でもいろいろなお茶が飲める喫茶などをたくさん作っていけたらな、と思っています。お茶をみんなでゆっくり飲んで話せるようなところができて、そのようなところに、いろいろなお茶が提供できるようになればと思っています。

 

松北園茶店
株式会社松北園茶店

私は、ティーバッグがキーワードと思っています。うちの百貨店の売り場でギフトを除いた毎日のデイリー商品を見ると売り上げの35%くらいがティーバッグになっているんですよ。それは現代の人の生活がそういうことになっていて。私もマグカップで飲んでるんですけど、急須でお茶を飲むことを求めることも大切なんですけど、それだけをやっていると、よりマイナーになっていってしまって業として残らないと思います。コロナで残念ながら日本国内はさらにデフレの方向になっていて、最近お茶屋さんの話を聞くと嘆きばかりになっています。スーパーでは、ティーバッグが52ピース298円の戦いになっていると聞きます。
おいしく感じてもらえるティーバッグをまじめにつくらないとダメだと思っている。そういう意味で萎凋系であったり、ほうじ茶であったり皆さんもやっておられるので、先輩もたくさんいらっしゃって、お金のとれるティーバッグを目指していくべきかなと思いますね。それがくれば、まだまだ日本茶も捨てたもんじゃないのかなと思います。美味しいだけじゃなく、香りなどの多様性をティーバッグできちんと見せることができればいいのかなという風に思います。

(司会 竹内:今後、そのような期待に添うように、ティーバッグの部門も必要になってくるかもしれませんので検討が必要になってきますね。)

 

お茶処しまだ
お茶処しまだ

ティーバッグの玉露も実はすごく人気があります。受賞した玉露のような昔ながらの文化的なお茶という路線も残さなくてはいけないと思っています。ティーバッグも良いのだけれども、こんなお茶もあるんだよということを人生で一回くらいは経験していただきたいというのもある。
玉露を淹れるときに網のない筋だけついているタイプの「ほうひん」を使うのですが、今の網がついている急須で淹れると網がはずれちゃったとか、網に汚れがついてないかしら?とか急須の問題が出てきます。私の使っているような「ほうひん」を使うと、茶葉もパンと捨ててさらっと洗って本当に楽なんですよ。お茶と急須を一緒に考えていかないといけないというのもひとつですね。ティーバッグも大切なポイントと思っていて、水にポンと淹れておいしく飲めるお茶、熱いお湯でおいしく飲めるお茶、レンジでお湯を作って、ポンと入れるだけでおいしいお茶も必要だと思います。お湯を冷まして淹れることは大事だけど、簡単に淹れても「おいしいじゃない日本茶って」というカタチのお茶を茶関係者が努力をして店頭に並べていくこと。そして、コロナ禍でホッとしたいと思う時に飲む場合は、伝統的なお茶が必要になると思いますが、いい加減なつくりの急須などでは使いにくいとがっかりしてしまうので、文化に関わる部分はきちんとやっていくことが大事になります。これからは、文化としてのお茶と日常の生活で飲むお茶と両方が大切だと思います。
また、消費者の皆さんに、親切に細かく伝えていく努力をしていかなくてはいけないと思います。

 

<司会 竹内(日本茶AWARD東京事務局)>
皆さんのお茶への愛情をたくさん感じることができました。今後もお茶と消費者の皆さんをつなげる橋渡しとなるよう日本茶AWARDを盛り上げていけるよう精進します。今日は長時間にわたりありがとうございました。

 

▶︎第1回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第3回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第4回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 第1回目

zoomインタビュー集合写真

2020年10月22日 19:00 ~ 21:00 開催
聞き手:本間(TOKYO TEA PARTY部長)
    奥富(日本茶インストラクター協会東日本ブロック長)・
    竹内(日本茶AWARD東京事務局)

 

●自己紹介(敬称略)

株式会社おさだ製茶
株おさだ製茶 長田夏海

静岡森町製茶問屋、関東圏への卸、県西部での小売などをしています。天竜水系と言う手摘みのお茶。昔からのオーソドックスの煎茶で受賞しました。
[プラチナ賞受賞] 
 2019 手摘み 天竜水系

 

鹿児島堀口製茶有限会社
鹿児島堀口製茶有 入来浩幸

鹿児島の製茶問屋。今回のインタビューには、仕上げ製造部で出品茶の仕上げに携わった開発部の私、入来が出席しました。
[プラチナ賞受賞] 
 2018 露地さえみどり2017
 2019 露地さえみどり(シン) 、木魂(露地)極

 

カネトウ三浦園
カネトウ三浦園 三浦克暢

島田市カネトウ三浦園です。自園自製で、販売もしています。牧之原台地に掛かる場所で深蒸し茶をメインに色々作っています。
[プラチナ賞受賞] 
 2016 深蒸し煎茶、紅茶
 2017 露暁台地の「さえみどり」

 

さしま茶 吉田茶園
さしま茶 吉田茶園 吉田正浩l

茨城猿島茶産地の中の古河市にて煎茶と紅茶を作っています。自園自製と販売を行なっていて、AWARDには紅茶で出品し昨年賞をもらいました。
[プラチナ賞受賞]
 2019 IZUMI BLACK TEA 1st Flash 2019 silver moon

 

丸高農園
丸高農園 高橋一彰

静岡市で自園自製と販売をしています。中山間部で傾斜地が半分のため、大量生産はできないので半発酵茶や特徴のある品種茶を生産をしています。大部分は深蒸し茶、一部を半発酵茶にしています。
[プラチナ賞受賞] 
 2014 発酵系のお茶
 2015 発酵茶 
 2016 煎茶、ほうじ茶 
 2017 半発酵のほうじ茶、茶は寿ふ「香寿」
 2019 茶は寿ふ「香寿」

 

株式会社銘茶関口園
株銘茶関口園 関口慶介

宇都宮市で小売をしています。お茶は茶問屋に依頼し特別に製茶してもらい販売しています。 上皇・上皇后両陛下が宇都宮駅で降りられた際に、駅で雲龍をお飲みになられました。また雲龍を別途献上でき、とても光栄でした。
[プラチナ賞受賞]
 2018 煎茶雲龍

 

株式会社新緑園
株新緑園-黒木信吾

宮崎の新緑園 黒木です。宮崎で茶畑も持ち、市場で買い付けもして、小売りをしています。また関東のスーパーでも扱ってもらうようになってきましたが県内ブランドでも頑張っています。
[プラチナ賞受賞] 
 2018 煎茶まれもの

 

 

●受賞茶をAWARDに出した理由や、出品にまつわる思い出、AWARDの良い思い出、悪い思い出などをお願いします。

 

株式会社おさだ製茶
株おさだ製茶 長田夏海

製茶問屋で深蒸し茶を中心に作っています。AWARDへはそれも含め毎年いろいろな部門へ様々なお茶を出品しています。微生物の発酵茶を出して審査員奨励賞もいただいたこともあります。
昨年のお茶はダメかと思ったけどプラチナ賞に残り、意外な結果でした。
それは30年前から時が止まっているような手摘みのお茶です。年配の方も一緒に摘んでいます。
それをブレンドせずに特徴を生かして作りました。
もともと海外では評価をもらい売れていましたが賞をとった後は国内で売れるようになりました。地域は気象に左右される地形なので今年は去年より良くなかったように思います。
今年も開催されていれば色々出したかったです。
来年度以降も特徴のあるお茶を色々出品して行きたい。最終的には発酵茶でプラチナ賞を取りたいです。

 

鹿児島堀口製茶有限会社
鹿児島堀口製茶有 入来浩幸

弊社では荒茶を生産し、その一部を仕上げて関連会社の(株)和香園で販売しています。栽培面積が広いので多様な茶種を生産しています。 AWARDでは最初に粉末茶が審査員奨励賞をもらいました。 2017 年、生産される多くの荒茶の中で、露地のサエミドリに目を引く良いものがあったのですが、その年には出品できずに、 翌年仕上げて深蒸しの露地部門で2017年産として出品しプラチナ賞をもらいました。2019年同じほ場のサエミドリを深蒸しと浅蒸しで露地の2部門に出品して両方評価していただきました。 お茶を作っていて、本来目指しているものを評価されるにはどうすれば良いか、いつも迷っています。自分の好きなお茶と、評価され選んでいただけるお茶は違うと感じています。 AWARD に出品すると皆さんの意見を聞け、その選んでいただけるお茶の皆さんの好みが勉強できて良いです。出品するといただける報告書では、試飲された方のいろんな意見が聞けて、それだけでも相当勉強できて出品する意味があります。今後は紅茶なども入賞を目指したいです。今回出席されている吉田さんに紅茶作りの教えを乞いたいですね。

「ヒカリエで飲んで印象的だった他の方のお茶はなんですか?」
長崎の茶友さんのあさつゆ。2018年に大賞を取られた時、最終結果が出る前のフロアでのプレゼンテーションで試飲させていただいた時に、大賞を取るようなお茶はこんなものだろうなと事前に感じたことを覚えています。その時に口に含んだ時の感覚は今でも心に残っています。

 

カネトウ三浦園
カネトウ三浦園 三浦克暢

いつも複数のお茶を出品しています。深蒸しの被覆と露地。紅茶・普通煎茶などです。
深蒸しで被覆したつゆひかりで受賞した時は、他に形状の良いものを期待して出したのですが、それはダメで記念受験のような気持ちで出したつゆひかりが入賞しました。
自分の思いと実際は違うと感じました。またAWARDでは自分では気付いていないようなコメントがもらえます。自分ではイマイチと感じていても結果的に賞をもらったりします。だからこそ審査してくれた人からのコメントをもらいたい、出さないことには始まらない、なので出品をしています。
このところ感じることは皆さんの技術レベルが上がってること。また深蒸しは出品者が多く受賞しにくいと思うので、ここで頑張りたいとも思います。気象条件、運もある。次年度以降も色々出したい。目指せヒカリエ、同窓会のような感じで全国のいろんな人に会いたい。ホームページに載ると全国の人の目にしてもらえるのです。

最後一つ、聞いてもらえるなら、今年中止になってしまった為、準備したお茶1種につき10㎏が在庫になってしまった!!ことです。そのお茶が熟成されてお茶として価値が上がっていたなら茶商の人には単価上げて買って欲しいです。
(司会の本間 生の声はとても参考になります。)

 

さしま茶 吉田茶園
さしま茶 吉田茶園 吉田正浩l

(ご自身のお茶を飲みながらお話くださいました。)
AWARDに出す理由の一つは報告書をもらえるから、その内容が素晴らしいと思います。
第3者の評価をもらえます。
5年くらい前から出していますが賞をもらったのは去年が初めてでした。
こちらで扱う紅茶品種のライバルはべにふうき。大体評価は上から6つくらいはべにふうき、その次が「いずみ」そんなことが続きました。
プラチナ賞を受賞して、三次審査では1000人くらいの人に飲んでもらい評価してもらったことが嬉しかったです。大勢の人に飲んでもらえて嬉しかったですね。
いずみという品種がマイナーなため、知ってもらえることも嬉しかったです。60年以上前に輸出用に作られた品種で輸出用に作られた釜炒り茶、北アフリカ用でしたが実際はそうはならなかった歴史があります。また福岡で育種された古い品種です。知ってもらうことが目標でAWARDで叶いました。植えてみたい人から栽培方法などを聞かれたりもしました。AWARDに出品し世界が広がった気がします。
TOKYO TEA PARTYは昨年初めて参加しました。華やかな場所と聞いて尻込みをしましたが、せっかくなので来てくれた方に楽しんでもらえるようなしつらえを提供できればと思ってだいぶ研究して参加しました。緊張したけど楽しませてもらえました。
今年もあったら2016年に植えた若木のいずみを出したかったです。(それまでは20年前に植えたもので作っていました。)

 

丸高農園
丸高農園 高橋一彰

我が地域が山間地の傾斜地の為、お茶の大量生産には向かないから、
作るお茶に付加価値をつける為に毎年半発酵茶やそのほうじ茶を作りますが、
その評価を知りたくてしてAWARDに出品しています。
60キロの製茶ラインで1回12キロしかできないお茶を出しています。
半発酵茶は本場の台湾茶が見本で、毎年試行錯誤してやり方を変えながら作っています。
香寿というお茶は父親がこだわっていて台湾製の機材を使って作り、出品しています。
ミル芽で採っていて日本茶のうま味も香りもあるのでそこも上手く出すことを
狙って作っています。また毎年ヒカリエに行くと他の方のいろんなお茶を知れるのが良いと
思っています。

「ヒカリエで出会ったお茶で印象的なのはどんなお茶ですか?」
玉露で冷たく出していたお茶があって、それがすっきりして美味しいと思っていました。出しているのとは違うタイプにも惹かれます。

 

株式会社銘茶関口園
株銘茶関口園 関口慶介

AWARDが最初始まった頃は、知らなかったです。たまたま何かの時にホームページを見つけ、
こんなのがあるのかと知りました。小売りする側で出品できる品評会は無いので、あればいいなと思っていましたし、もともと品評会には興味があったのでその翌年初めて出品しました。その煎茶「天下一」は、ほうじ茶一歩手前まで火を入れる金色透明山吹色に出るお茶で、これにどういう反応があるかを見てみたくて出品しました。
実際報告書を見た時には突き刺さる言葉が多かったです。いろんな所に納品しているお茶なので、そんなことないだろうと思いました。その後煎茶雲龍を何かのきっかけになればと出品しました。2016年奨励賞を受賞した時、作ってくれた農家さんも喜びました。
翌年ファインプロダクト、2018年はプラチナ賞を受賞。見た目薄黄色で緑色には出ない、甘みがないなどと言われたりしたが、本来のお茶の色は緑ではなく、山あいのお茶は山吹色だということを伝えていくべきだと思いましたし、こう言うお茶もあると伝えるいい機会だと思いました。

「お茶らしいお茶とはどんな味ですか?」
香り味わいと甘味が口の中にパッと広がる味をイメージしています。その3つを基準にしています。
全国的にお茶屋さんでは同じものしか置いてないと言われるけど、実は違うんだよと毎回言っています。酒蔵と一緒です。店の要望を聞いて作ってもらっています。そんなことを知ってもらいたいと思っています。

 

株式会社新緑園
株新緑園-黒木信吾

きっかけは社員がAWARDのことを知って、ぜひ出しましょうと言ったからです。
最初はピンとこなかったですが出品してプラチナ賞をもらい、スイッチが入りました。
5年前に初めてヒカリエに行って会場を見た時に涙が滲みました。宮崎はローカルで茶の仕事をしていても表舞台に立つことはないのに、このような場所があることが嬉しかったです。
実行委員の君野さんに、こんな場所を作ってもらってありがとうと伝えました。
消費者によって選ばれるステージがあることもありがたいと思っています。
受賞は、生産者も喜び励みにもなります。そこを意識して仕入れ、いいブレンドもする、トータルでモチベーションアップにつながっています。去年、宮崎は出来が悪かった気がしていました。実際AWARDでも宮崎のお茶が調子悪かった。ということは、味はちゃんとみてもらっているんだ、いい審査をしてもらってるんだと感じました。ヒカリエには社員も交代で行くようにしていて、社員にとってもモチベーションが上がるように思える。来年も楽しみ、良いお茶を作りたい。

「深蒸し茶作りで努力したことはありますか?」
イメージで考えているのは、濃い深蒸しはあるけどうま味甘みが残っているのは少ないことです。葉に力があるものを選び、通常販売している主力の深蒸し茶にするお茶を一生懸命探しています。

 

 

●これから日本茶AWARDに期待していること、どんなお茶を出そうと思っていますか。ご意見あればお願いします!

 

株式会社おさだ製茶
株おさだ製茶 長田夏海

通常の品評会だと特徴のありすぎるものはダメですがAWARDはそれを受け入れる素地があるからいろんな取り組みをしてもらいたいです。いろんなニーズがあって飲むシーンも多様化していますから。
ペアリングも含めて提案して消費者の選択肢を広げたいです。日本茶カフェも飲む機会も増えているだろうから一つずつ階段を登ってもらい、知ってもらいたいですね。アメリカだと若い人ほどお茶を飲み、世界的に見ても緑茶の生産量は増えています。緑茶の未来は明るいと思っています。
AWARDはやると決めてやってほしいです。賞があることで切磋琢磨していく。
プラチナ賞をとったときの評価は良いです。
報告書は複数出品するとその数送ってもらえるけどそんなに刷数はいらないです。

 

鹿児島堀口製茶有限会社
鹿児島堀口製茶有 入来浩幸

今のようなAWARDの運営スタイルは新しい茶種・部門が出てきていいと思います。スタッフの方は次年度の茶種の部門とか考えられるのは大変でしょうけど。次年度どういう茶種が出てくるのか予想しながら楽しめます。昨年フリースタイル茶が茶種に出てきた時、どの様なお茶を出品茶として期待されているのか、要領を必死に読んでもわからなかったので事務局に問い合わせもしました。その時の印象 と入賞されたものも違っていて。高宇さん(実行委員)がヒカリエで説明もしてくださっていましたが、そのような新しいものを追求する姿勢は面白く感じますし、今のこのようなスタイルは維持してもらいたいと思います。
お茶は一緒に食べる食材やその時のシーンによって使い分けるものでありますし、コロナ禍で生活スタイルもかなり変わってきていますので、こういう時に飲むお茶としてあなたはどのようなお茶を提案しますか?というような、テーマとそのための条件の決まった茶種の部門も一部にはあってもいいかもしれませんね。

 

カネトウ三浦園
カネトウ三浦園 三浦克暢

やぶきたや深蒸しは受賞しにくい。煎茶の人・深蒸しの人が大賞をとってもらいたいですね。
色が青くて味が濃いという流行りで選ばれ、今の傾向なのかもと思うけど、やぶきたで勝負するにはどうなのか、結果に出ていません。今後もやぶきたを出しつつも品種も狙っていきたいです。賞を取ることによって知名度はとても上がるので何かしら引っかかっていきたいと思います。
個人的には形状審査がなくなったのは寂しい。味には関係ないとかもしれないけど復活してほしいです!
自分にもらったコメント結果は報告書ができるころは3月なのでもう少し早くに知りたいです。
メールなどで良いので。営業トークに使えるんです!少しでも採用してください〜(笑)

 

さしま茶 吉田茶園
さしま茶 吉田茶園 吉田正浩l

去年、桑原さん(実行委員長)が渋みもいいんだよねといっていたので今年は期待していました。今年その部門ができて、渋みがいいお茶を出そうと思っていたんです。
AWARDはSNSの発信が少ないと思います。主催側の方がツイッターなどでの発信をこまめに出してもらうのがワクワク感が伝わって良いと思うんです。若い方がお茶面白いと言ってるのも聞こえます。
息子がお茶を使ったアルコールをイベントで提供した折に、若い方に評判が良くたくさんの人が来てくれたと聞きました。この流れにAWARDが乗っていかないと勿体無いと思います。
急須はいいけど他の方法も含めて広げるべきです。これだけのカテゴリーのお茶を評価するイベントは他にないのでAWARDがリードしていってほしいですね。

 

丸高農園
丸高農園 高橋一彰

茶種がありますが萎凋させたお茶を出しているから煎茶、釜炒り茶で出したりなどしています。
軽く萎凋させたのも釜炒り茶として出したりしていました。
萎凋した煎茶とかは煎茶に出さない方が良いのではと思ったり、萎凋したほうじ茶はどこに出したらいいのかと思うこともあります。
今は特徴が出せそうなところに出してみていますが萎凋のあるお茶が評価にどうつながっているか知りたいものがあります。
報告書に評価基準は書いてありますが、お茶自体の区分がわからずどこに出そうか迷っているところがあります。

 

株式会社銘茶関口園
株銘茶関口園 関口慶介

香りのお茶部門で出していました。今年は新しい部門渋みの部門に出してみようと思っていました。
一昨年AWARDに行った時の印象として、周知方法が足りないように感じたので、もう少しメディアを利用した方が良いと思います。民放、新聞など利用してほしいですね。やり方はいろいろあると思うんです。
会社ではお茶の淹れ方講座などやっていて、ファンの人も出てきました。そう言うやり方もあると思います。
来年出すとしたらやぶきた100%でAWARDに出せるお茶を製茶してくれる方と共に作り、出品したいです。

 

株式会社新緑園
株新緑園-黒木信吾

現状良いものにしようとしてどんどん細分化されているように思いますが、「AWARDは飲む人の直感で決める。」それでいいと思います。あくまでもマニアックな人の品評会にはならずにいてほしいです。SNSの展開も事務局もやっていって、その上出品する各社もやるように依頼を発信していくのが良いのではと思います。

 

<本間(TOKYO TEA PARTY部長)>
皆様に受賞茶の話、今後作っていきたいお茶の話、AWARDに期待することなど、スタッフとして、色々話していただけてとても励みになりました。
顔を見ながら全国の出品者の皆様との交流は今後も続けていくことはAWARDを良くするために続けていくべきと確信いたしました。
皆様のご意見を受け止め、今後の日本茶AWARDに生かしていきたいと思います。
ありがとうございました。

 

▶︎第2回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第3回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第4回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー

2020年の日本茶AWARDは、新型コロナウイルスの影響により中止になりましたが、今年は来年以降のための準備期間として今何をすべきかを日本茶AWARDは考えました。

多様な日本茶を発掘し、今までよりももっと皆様に良い品評会とお披露目のためのイベントにするために、一度振り返り、未来に向けたお話を出品者の方に(今回はプラチナ賞受賞者の方へ)オンラインで伺いました。インタビューは10月末より4回(4グループ)に分け、延べ26受賞者の方にお話を伺いました。順を追って公開させていただきます。

※Zoomとは、複数人での同時参加が可能な「ビデオ・Web会議アプリケーション」です。

 

▶︎第1回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第2回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第3回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー 

▶︎第4回目 日本茶AWARD出品者(受賞者)へのZoomインタビュー