匠(玉露)

私共が出品いたしました玉露匠につきましては、20年以上前から普通に販売をさせていただいている茶葉ですので、苦労と言ったものはありませんが、私自身玉露は、品評会向けに作られた細よれのつややかな茶葉が良質の玉露とは考えておりません。30日~40日覆いをしてゆっくりと育てられ一芯四葉~五葉まで成長しながらも、茶葉は柔らかく、旨味が凝縮されたものと思っております。

2015年は、4月の後半から異常な高温が続き、茶葉の成長が早く、手摘みの性質上摘み遅れになる可能性の多い年でした。この玉露は、私の叔父である山下茶園にて作られる茶葉で、異常気象の中でも良い時期に収穫できた玉露だと思います。

手摘みの玉露づくりは、1年間の茶農家の親木づくりが大切で、茶農家の皆様のご苦労に感謝したいと思います。